これがマストのレトロアクティブ
RetroActiveでは「メーターリングありき」で製品設計をしたので〝同時装着して初めて完成形となる〟旨の説明をしてきました(とは言え、ご予算の関係や他社製のリングを既に装着している場合を鑑みてリング無しのキットも設定しています)。しかし先述の通りEscapeesにおいては「オプション無しでも完結」するようデザインしていますので選択は皆様の好みに委ねられています。似合うか似合わないかはカスタムの方向性によりますし、このサイト内やインスタに投稿した画像群を見て「カッコいい!」とお感じであればぜひ同時装着をご検討ください。
一切の無駄を削ぎ落とした形状
メーターの設計を25年近くやってますので、それに付随してリングの設計も相当数手掛けてきました。材質のみならずC面形状や接地部分のあしらいに拘ったりと、様々なリングを設計してきました。しかし結局のところ「シンプルこそ正義」とばかりにこの無骨で過度なアピールをしないラウンド形状に辿り着きました。詳しい開発経緯はRetroActiveで語った内容を以下にそのまま転載しておきますのでぜひご覧ください。
メーターリングについて
正確にはメータートリムと呼びます。計器を視覚的に独立させるのが本来の目的ですが、いつしか「メーターリング」としてそれ自体に価値が見出されるようになったのが興味深いところです。
今回の製品を開発するにあたり、このメーターリングの仕様には頭を悩ませました。まずはその形状。サードパーティ製のジムニー用メーターリングをあまり見かけないのには実は「ある理由」があって、それは設計上とても高い壁となりました(詳細は割愛しますが、取り付ける側の純正パーツにちょっとしたカラクリがある)。これを解消するために金属加工の職人さんたちと議論を重ね、そして辿り着いたのが今回の謹製メーターリングです。
コスト面を考えて、チープな樹脂メッキ品での妥協も頭をよぎりましたがやはりここも質感重視でSUS304材を採用し、熟練工の経験がモノを言うスピニング製法にて製作しています。余計なC面加工などは施さず丁寧な鏡面ポリッシュ加工のみとし、ご覧の通り無骨さと存在感を重視した形状で「ジムニーらしさ」を表現しました(いまだに乗り込むたびに「おぉぉ」と見入ってしまう部分です)。